衝動と情熱だけで生きている

主に観劇の記録。

ミュージカル好きなあなたにジュンスのバラコンをゴリ押しする理由

ジュンスが2012年から毎年開催している、年末恒例の”XIA Ballad&Musical Concert with Orchestra"(通称バラコン)のオンライン配信が決まりました!

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2020 XIA Ballad&Musical Online Concert with Orchestra
12/26(土)18時~
12/27(日)17時~
1公演5,400円(55,000ウォン) 2公演10,300円(100,000ウォン)
各公演開始1時間前まで各サイトで購入可能
・チケットぴあ:リンク
・Interpark(韓国サイト/日本語有):12/26 12/27 2日通し
・Yes24(韓国サイト/英語表記):12/26 12/27 2日通し

 

 

本来はcoexホールで開催される予定だったのですが、コロナ再拡大により、残念ながらオンラインのみの開催です。とはいえ、元々行けるはずがなかった私たち海外ファンにとってはこの上ない喜び。加えて、ファン以外の人にもバラコンを見ていただけるまたとない機会!

今年8月のモーツァルト!配信で、ジュンスに興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。あの熱量で約3時間、ジュンスが一人(時々with豪華ゲスト)で様々なミュージカルを演じ続けます。

そう。歌うんじゃない。演じるというのが正しい。

今回は、過去のバラコンを振り返りつつ、主にミュージカル好きな人をターゲットとしておススメポイントをご紹介していきたいと思います。

バラコンって?

みなさんご存じのとおり、K-POPという言葉が生まれる前からアイドルとして最前線で活動してきたジュンス、色々あって表舞台から姿を消され、その後偶然が重なり、運命に導かれるように2010年にモーツァルト!でミュージカルデビュー。逆境の中、舞台での実績を積み重ね、ミュージカル俳優としての道を切り開きました。
そんなジュンスが夢見ていたのが「いつかオーケストラと一緒にコンサートをしたい」ということ。それが実現したのが、バラコンなんです。
「僕の歌を聴きたいという人がいたら、たとえそれが一人でも歌い続ける」というジュンスが、毎年心を込めて準備する、温かい時間。

モーツァルト!から一緒に舞台を作り上げているキム・ムンジョン音楽監督と共に、豪華なミュージカル&バラードナンバーを聴かせてくれます。

毎年年末に開催され、コンサートの時に雪が積もることも多いので、韓国ファンの間では”눈콘”(雪コン)と呼ばれたりもしています。

ミュージカル俳優キム・ジュンス10年の歩み


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どんな曲歌うの?

その年によって多少違いますが、ミュージカル曲とバラード曲が半々くらい。

いずれもジュンスの出演作や自分の曲が中心ですが、出演歴のない作品やほかの歌手の曲(日本語曲含む)を歌うことも。
以下、作品別にまとめてみました。曲名の後の数字は歌った年です。

モーツァルト
・僕こそ音楽(2012,2014,2016)
・影を逃れて(2012)
・残酷な人生(2013)
・星から降る金(2013,2014)
・愛していれば分かり合える(2013,2014)
・何故愛せないの(2014)
・赤いコート(2016)
2016年”僕こそ音楽”


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エリザベート
・最後のダンス(2012,2013,2014,2016)
・闇が広がる(2013,2014)
・僕はママの鏡だから(2013,2014)
・私だけに(2014)
・私が踊る時(2014,2016)
2016年”最後のダンス”


161211 XIA Ballad&Musical Concert with Orchestra vol.5 마지막춤 Junsu 준수 ジュンス

♪ドラキュラ
・Fresh Blood(2014,2016)
・Life After Life(2014,2016)
・The Longer I Live(2014)
・She(2014)
・At Last(2014)
・Loving You Keeps Me Alive(2014,2016)
・It’s Over(2015)
2016年"Fresh Blood"


161226 XIA Ballad&Musical Concert with Orchestra vol.5 in Osaka Fresh blood Junsu 준수 ジュンス

♪天国の涙*1
・虎と鳩(2012,2016)
・こんなに愛したことはない(2012)
・聞こえますか(2012,2016)
2016年”聞こえますか”


161211 XIA Ballad&Musical Concert with Orchestra vol.5 들리나요 Junsu 준수 ジュンス

♪DECEMBER*2
・스치다(2013,2016)
・12月(2013)
・그날들(2014)
・너무 아픈 사랑은 사랑이 아니었음을(2014,2015)
・사랑이라는 이유로(2014)
2016年”12月”


김준수 - 김준수의 12월, 특급 라이브 (LIVE)

デスノート
・ゲームの始まり(2015,2016)
・揺るがぬ真実(2015)
・死のゲーム(2015,2016)
・ヤツの中へ(2015)
2015年”ゲームの始まり”


2015 XIA Ballad&Musical Concert with Orchestra vol.4 변함없는 진실 (multi angle) 준수 ジュンス Junsu

♪ドリアングレイ*3/全て2016年
・お前は誰だ
・ドリアングレイ
・Against Nature
・レクイエム
"ドリアングレイ"


[REPLAY_XIA] 김준수(XIA) 쇼팽 intro & 도리안 그레이(Dorian Gray) │LIVE 직캠

エクスカリバー/全て2019年・公演形式
・Long Ago Far Way(遥か昔遠いところで )
・Telling of the Tale(語り継がれる話/ソン・ジュノ)
・My Flesh,My bllod,My skin,My Bones(僕は僕のもの)
・The Man You'd Have Me Be(僕の前に開かれたこの道)
・Murmur of the Hearh(心臓の沈黙)
・This is How it Ends (これがまさに終わり)
・Sins of The Father(父の罪/チャン・ウナ) 
・What Does It Mean to be a King(王になるということ)
”This is How it Ends ”


2019 XIA Ballad&Musical Concert with Orchestra Vol.6 - 이게바로끝 -

♪出演作以外
・時が来た(『ジキル&ハイド』2012)
・Something More(『ルドルフ・ザ・ラストキス』2014)
・살다보면(『西便制』2014)
・참 예뻐요(『パルレ』2015)
2012年”時が来た”


121230 XIA BALLAD&MUSICAL CONCERT - 지금 이 순간 (This is the moment)

♪バラードナンバージュンスの曲以外)
I Believeシン・スンフン猟奇的な彼女』主題歌,2012)
・오르막길(上り坂/ユン・ジョンシン,2013)
・지나간다 (過ぎ去る/キム・ボムス,2014)
・Missing you Today(Davichi)2015
・그남자(その男/『シークレットガーデン』OST,2015)
TSUNAMIサザンオールスターズ/韓国語カバー,2012)
・蕾(コブクロ,2013)
・桜色舞うころ(中島美嘉,2014)
・Heal The World(Michael jackson,2015)
”오르막길", "지나간다", "桜色舞うころ"


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見どころは?

1.本編さながらの圧倒的熱量

冒頭にも申し上げましたが、コンサートというより、1曲1曲をミュージカルの1場面を切り取ったかのように「演じ」ます。曲ごとに、役への入り込み方がものすごい。一瞬で「あ、役に入ったな」っていうのが分かるくらい、表情とか雰囲気が変わります。
目まぐるしく展開していく数々の舞台に、疲労感を感じること間違いなしです(オタクにとってこの上ない幸せ)。

2.趣向を凝らした舞台

同じことをやりたくない男、キム・ジュンス。毎年曲に合わせて様々な趣向を凝らした舞台を見せてくれます。
1ページずつ絵本をめくっていくような舞台セットだったり、宝塚もびっくりな大階段から降臨してきたり、本公演さながらの崖があったり。
ジュンス本人も、ピアノやチャング(韓国の伝統打楽器)、ハンドベル演奏を披露したり、指揮者をやってみせたりと、ファンを楽しませたいっていう気持ちだけでなく、自分がやりたいことをやって楽しんでるのが伝わってきます。
キム・ムンジョン監督たちとハンドベルを演奏しながら歌った”A Lover’s Concerto"


[REPLAY_XIA] 김준수(XIA) A Lover`s Concerto │LIVE 직캠

3.豪華ゲスト

毎年サプライズでミュージカル俳優がゲスト出演してくれるのも、バラコンの大きな楽しみの一つです。過去のゲストをご紹介。
・2012年 キム・ソニョンさん
同年エリザベートで共演したソニョンさん。エリザベートだけでなく、モーツァルト!や天国の涙も一緒に歌ってくれました。ソニョンさん、実は私のベストエリザなんです。孤高のカッコいいエリザベート、いつかまたやってくれたらうれしい。ソロではジキル&ハイドから”A new life”を披露してくださいました。


Xia - 이렇게 사랑해 본 적 없죠 [2012 BALLAD & MUSICAL CONCERT WITH ORCHESTRA]

・2013年 キム・ソヒョンさん
同年エリザベートで共演したソヒョンさん。モーツァルト!の”愛していれば分かり合える”をデュエット。ソロではエリザベートから”私だけに”を歌ってくださいました。1オクターブ上がるラストの”자유~~!!!”が大好きです。「人気女優なのにマネージャーも付けないで一人で車運転して移動してる」ってジュンスが不思議がってたのが印象的。この時は夫のあの方はまだ存在感ありませんでした(笑)


131230 뮤콘2 9.나는 나만의 것

・2014年 チョ・ジョンウンさん
同年ドラキュラで共演したジョンウンさん。この年のバラコンはドラキュラダイジェストって感じで、She~Loving You Keeps Me Aliveは二人とも涙を流しながらの熱演でした。「本公演でも、切ない目で見つめるジュンスさんを見るだけで、毎回自然と涙が出る」とおっしゃてましたね。ソロでは過去出演のレ・ミゼラブルから”I dreamed a dream”を歌ってくださいました。


141231 Loving You Keeps Me Alive 김준수 junsu

・2014年 イ・チャンヨンさん
2014年はもう一人、初めての男性ゲスト。2013年にDECEMBERで共演したチャンヨンさん。ソロではルドルフから”Measure of a Man”を歌ってくださいました。チャンヨンさん、これまでスリルミーやSOMLにも出演されてますが、作品ごとに雰囲気がガラッと変わる役者さんです。なので違う作品で見ると同じ人だと気付かなかったり…


141230 XIA Ballad&Musical vol 3 첫콘 13 이창용 만인을 위하여

・2014年(日本公演)チョン・ソナさん
この年は日本でもバラコン開催。なんとソナさんが駆けつけてくれました。二人で”私が踊る時”等の対決ソングを歌った後、ソロではウィキッドの”Defying Gravity”!会場中がソナさんの歌声に圧倒されました。


140524 XIA 김준수 ジュンス in OSAKA _ 내가 춤추고 싶을 때

・2015年 カン・ホンソクさん
同年デスノートリューク役で共演したホンソクさん。が、デスノートではなく、ドラキュラから”It’s Over”を共演。この翌年にホンソクさんがまさにヴァンヘルシング役でドラキュラに出演することになるんですが、これが布石だったのか…?ソロではホンソクさんの代表作キンキーブーツから”Hold Me In You Heart”を熱唱。舞台上で赤い口紅を塗って、華麗にローラに変身しました。


151229 XIA B&M Concert 김준수, 강홍석 It's over

・2015年 ホン・グァンホさん
同年デスノートで共演した、バラコン史上最大のサプライズゲスト。2日目のみの出演。1日目と同じセトリで”死のゲーム”が始まったんですけどね、月のパートで突如響き渡るあの波動砲。暗闇から姿を現すグァンホさん。会場総絶叫でした。
ジュンスから「ヒョン、バラコンに出て~♡」ってお願いされたらしいです(ジュンスのしゃがれ声マネで本人談)。この甘え上手!!
ソロでは”デスノート”を歌ってくださいました。最高か。
無意識の絶叫という初めての経験をした瞬間。


김준수&홍광호 - 놈의 마음 속으로 (하이라이트 ver.)

・2016年 オ・ソヨンさん
2013年にDECEMBERで共演したソヨンさん、バラコンでDECEMBERを再現してくださいました。


161210 XIA Ballad&Musical Concert with Orchestra vol.5 김준수 - 다시 돌아온 그대

・2016年 オク・ジュヒョンさん
2012.2013年とエリザベートで共演した女帝ことオク・ジュヒョン様、ついにバラコンに登場。この二人のエリザベートは食うか食われるかのガチ対決になることで有名ですが、”私が踊る時”は本当に火花が見えるかのようでした。ソロでは圧巻の”私だけに”。兵役前最後のバラコンに豪華な花を添えてくださいました。


161209 XIA Ballad&Musical Concert with Orchestra vol.5 내가 춤추고 싶을 때 Junsu 준수 ジュンス

・2019年 ソン・ジュノさん&チャン・ウナさん
兵役明け最初のバラコンは、同年のエクスカリバーで共演したお二人がゲスト。この年は前半はエクスカリバーダイジェストだったので、ゲストっていうより共演者。舞台上でジュンスに手紙読んだり、ジュノ氏がジュンスとサウナ行ったときのエピソード暴露したり(ジュノ氏はそこからダイエット始めたらしい)、トークではジュノさんの独壇場(笑)アンコールまで客席でファンと一緒にはしゃいでたお二人、すごく楽しそうでした。

番外編・ジニータイム

ジュンスのコンサートでなくてはならないジニータイム。ジュンスが客席から3つのお願いを選んで、その場で叶えてくれるコーナーです。
この曲歌って!踊って!というお願いや、ファンからの質問やクイズに答えたり、会場みんなでジュンスに歌をプレゼントしたり。ファンにとっては夢のような時間であると同時に、センスが問われる緊張の時間です。
ジュンスは客席から掲げられたお願いをその場で選んで、事前準備なく対応するんですが、アカペラでミュージカルナンバーや日本語の曲を歌ったり、振り付け思い出しながらダンスマシーンと化したりと、どんな願いにも柔軟に応じるジュンスの適応能力、毎回感心させられます。
今回は配信ということで、チケット購入者は事前にネットから応募できるようになってます。どんな願いが叶えられるのか楽しみです。
ファンがスマホに出した歌詞を見ながらアカペラで歌う様子。コスプレさせられるのはデフォルト。


미스터트롯 마스터 김준수의 무반주 라이브 실화? 돌고 돌아도 LIVE + 장구ㅣ김준수 (XIA)

 

誰も経験したことのない我慢の年になってしまった2020年ですが、バラコンでたくさんの素敵な音楽に触れて、豊かな気持ちで締めくくりませんか?
ちょっと迷うな~って方は、1日目終わって、セットリストを確認してからでも2日目のチケット購入間に合いますよ!ジュンスは絶対に後悔させません!!
一緒に素敵な時間を過ごしましょう~!

 

(2020/12/26追記)1日目セットリスト

・赤いコート(モーツァルト!)
・愛していれば分かり合える(モーツァルト!)
・僕こそ音楽(モーツァルト!)
・何故愛せないの(モーツァルト!)
・影を逃れて(モーツァルト!)
・she(ドラキュラ)
・Loving you keeps me alive(ドラキュラ)
・The longer I live(ドラキュラ)
・Life after life(ドラキュラ)
・心臓の沈黙(エクスカリバー
・王になるということ(エクスカリバー

ジーニータイム~
 ・One day more(レミゼラブル)
 ・闇が広がる(エリザベート)
 ・ゲームの始まり(デスノート)
 ・遥か昔遠いところで(エクスカリバー)

・お前は誰だ(ドリアングレイ)
・ドリアングレイ(ドリアングレイ)
・바다아이
・나를 쓰다

~アンコール~
・사랑하고 싶지 않아
・birdman

*1:2011年上演の韓国オリジナルミュージカル。作曲はかのフランク・ワイルドホーン、演出は『スウィーニー・トッド』のガブリエル・ベリー。総製作費100億ウォンをかけて制作された韓国版ミス・サイゴンみたいなやつ。BW版オペラ座の怪人でおなじみのブラッド・リトルも出てました。信じられない豪華さ。アメリカにも売り出すって言ってた気がするけど、再演ないんでしょうか。ちなみにトリプルキャストで私の本陣様も主役やってました。

*2:2013年に歌手故キム・グァンソクの生誕50周年を記念して世宗大劇場で上演されたオリジナルミュージカル。キム・グァンソクの曲を主体に構成。パク・コニョン氏とのW主演でした。イ・チュンジュさんやイ・チャンヨンさんなど、サブキャストも豪華。

*3:2016年上演の韓国オリジナルミュージカル。作曲はキム・ムンジョン音楽監督、演出は『JCS』等で有名なイ・ジナ様。パク・ウンテ様とチェ・ジェウンさんがジュンスを奪い合うという夢のようなお話でした。最近ヘドウィグやLIZZIEでも活躍しているホン・ソヨンさんがオーディションでヒロイン役を勝ち取ったデビュー作。2021年ウィキッドでグリンダを演じるナ・ハナさんもちょっとだけ出演してました。