衝動と情熱だけで生きている

主に観劇の記録。

2年半ぶりに韓国に行った話

先日、2年半ぶりに単独韓国に乗り込んできました。
日々状況が変わってるので、私の経験が皆さんの役に立つかどうかはわからないですが、記録もかねて今回の経験を記しておきたいと思います。
※以下全て2022年7月時点での私個人の経験・感想です。ご了承ください。

行くべきか、行かざるべきか

コロナのリスクを除いても、韓国は物価高騰中だし、円安だし、お店閉まってるし、開いてても営業時間短いし、決して行き時ではないと思います。
が、これは年中急を要しているオタクのための記録です。門が開かれたからには行くしかないのです。
ただ一つ、サバイバル能力に自信がない人は、今は行くべきではないと思います。
私の思うサバイバル能力=韓国語が話せるかどうかということではなく、何が起きても自力で調べ、人に聞き、判断できる能力。
どうしても行きたい場合は、旅行会社のツアーを利用すれば、多少リスクヘッジになるかもしれません。

一番怖いのが現地でコロナ陽性になったとき。万一そうなったらどうなるかは、JOAHさんのまとめが大変参考になります。

 
 
 
 
 
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私はプロのサラリーマンオタクとして、万が一に備え、隔離中も仕事できる準備をして渡韓しました。

事前~事後準備もろもろ

パスポートさえあれば大丈夫だったコロナ前が夢のように思えるほど、事前事後準備がとっても煩雑です。これについては、コネストさんのまとめ記事がとても参考になりました。ただし、コロナ再拡大で日々状況が変わってるので、最新情報は公的機関からの情報を確認するのがベストです。
スタートラインに立つにはまずVISA申請ですが、これが一番難関・・・

www.konest.com

私の場合を補足します。

・飛行機について

往復LCCで予約しましたが、行きの便が欠航になり、直前に別便を購入しました。
飛行機のチケットを売っているからといって、運航が決定しているわけではないので要注意です。利用者が少ないこともあって、割と頻繁に運休になります。もちろん費用は全額戻ってきますが、別便の手配ができない場合もあるので、特に地方から乗り継ぎの方などは気を付けた方がいいと思います。

海外旅行保険

いつもは加入しない私も、さすがに今回は加入していきました。コロナも補償対象かどうかは要確認。保険会社によっては、海外で病気になったときに日本語で相談できるコールセンターを設置しているところもあります。

PCR検査

日本での検査は木下グループの検査を利用しました。海外用のパスポート番号入り証明書は通常の検査+1,000円で発行してもらえました。要事前予約。

covid-kensa.com

韓国での検査は仁川空港東側の検査所を利用しました。市内には空港より安い費用で検査できる病院もありますが、時間節約になるのと、検査結果出るまでは外出を控えることが推奨されているので、空港での受検が楽だと思います。私は韓国入国後+日本帰国用のPCR検査を併用して、費用は確か12万ウォン位。
一応入国用検査を予約してから行ったんですが、空いていたので予約無しでも問題なさそうでした。また、入出国検査を併用する場合は、入国用ではなくて出国用の検査所に行くように指示されました。(同じ検査所でも入国用・出国用検査所に分かれてます。)この辺も日々状況が変わっているようなので、現地で確認しながら手続きする必要があります。
帰国用の陰性証明書は紙で提示を求める航空会社が多いので、印刷しておくのが安心です。仁川空港の検査所では検査結果を印刷できるので、帰国時に立ち寄って印刷可能。また、宿泊先のホテル等に依頼すれば、PCを借りて印刷できると思います。

 

以下、手続き以外のことを時系列で記載していきます。

①日本出国

空港にもよると思いますが、銀行もレストランもコンビニも薬局もほとんど閉まってるか時間限定営業だったので、事前に確認したほうがいいです。出国後の免税店は開いてたけど商品は全然なかったです。
陰性証明書は印刷して持参要。飛行機のチェックインの時に確認されます。
人が少ないので、荷物検査や出国手続きは超スムーズでした。

②韓国入国

仁川空港の場合、ターミナル到着後、入国審査までの間の通路で検疫があります。ここで事前に登録したQ-CODEのQRコードを機械にかざし、簡単な質疑応答を終えると、パスポートに「PCR提出者」というシールを貼られます。

その後、入国審査へ移動。こちらもガラガラ。審査内容は以前と変わらず、指紋認証&顔写真撮影であっという間に終了。

入国したら、もう預けた荷物が出てきてました。
LCCターミナルに到着したのでターミナル間モノレール移動もあったのですが、着陸から荷物ピックアップして外にでるまで20分程度。前はどんなに早くても1時間弱かかってたことを考えると、今だけの恩恵だと思います。
仁川空港内の店舗は一部閉鎖していたものの、レストランもカフェもコンビニも銀行も通常営業してました。
ソウル市内で必須のT-moneyカードを持っていない場合は、空港内のコンビニで購入できます。

③入国後PCR検査受検:上記参照。

④(オプション)荷物を預ける

SAFEXというサービスを使うと、空港からホテルまで荷物を運んでくれます。今も通常営業してました。事前予約要。コネストさんから予約できます。いつもギリギリで生きているオタクには超おススメ。

www.konest.com

⑤市内へ移動

リムジンバスはまだまだ本数が少ないので、一般空港鉄道を利用しました。仁川空港~ソウルの直通列車も運行再開してました。
移動が夕方にかかる場合は特に渋滞がひどいので、タクシーやリムジンバスではなく鉄道利用をお勧めします。詳しくは下記参照。

www.konest.com

人のいない空港鉄道駅

⑥両替

ちょうど私が渡韓中にリリースされたWOWPASSを使いました。使うたびに作った人への感謝の念がこみ上げるくらい便利な代物なので、今後もソウルに行く予定がある人は、ぜひ作ることをお勧めします。
韓国は超キャッシュレス社会で、スタバでは現金使えないくらい。クレカでもいけるけど、毎回サインするのも面倒だし、海外利用は手数料かかっちゃいますよね。
このWOWPASSの何が凄いかというと、専用の機械に日本円を入れると、韓国ウォンに換算されてチャージされるんです。レートも両替所よりいいし、機械も主要駅やホテルを中心にたくさん設置されてます。もちろんウォンでのチャージも可能で、日本円以外の主要通貨にも対応。
しかもT-moneyカードとしても使えます。
チャージした後は、韓国人がみんなやってるのと同じく、どのお店にも置いてあるカードリーダーに差し込むだけで決済できます。
詳しくは下記サイト参照。

www.wowpass.io

■買い物について

観光客向けのお店は軒並み閉店してました。噂には聞いてたけど明洞の廃墟っぷりはなかなか。化粧品単独ブランドの路面店で残ってたのはNature Republicとメディヒールくらい。地下鉄駅構内に死ぬほどあった化粧品店もほとんど消えてました。
妹に頼まれたエチュードハウスのファンデ買うミッションがインポッシブルすぎて、オリーブヤングを数店舗回ってようやくゲットできました。オリヤン愛してる。
東大門のDoota!や高速ターミナルのGotoモールは一部短縮営業になっていました。

■飲食について

こちらも観光客向けのお店は消えてました。元々ソウルの飲食店は入れ替わりが激しいですが、更に淘汰されて老舗と流行りの店だけになっている感じ。
24時間営業や夜中まで営業しているお店が減り、マチネ終了後の食事場所を探すのが大変でした。

今ソウルでバズっているらしいcanalカフェ。朝から行列。

韓国はウィズコロナ路線に切り替えているので、食堂やカフェについてはコロナ以前と同じ。入店時の検温も消毒も仕切りもありません。相変わらずみんなで一つの鍋をすすり、腕を組んで酒を酌み交わし、モゴ~って人のご飯の上におかずを乗っけてきます。
何があろうと食文化は変えられないもんだなって思いました。

今回はペダル(出前)は使わなかったのですが、コロナ以降ペダル使用率が増加しているらしく、ペミン(ペダル民族という出前アプリ)の一人用メニューが豊富になってました。胃が10個くらい欲しい。

■観劇について

今回は芸術の殿堂と世宗文化会館にしか行ってませんが、世宗のチケットが発券機での出力に変わってました。スマホQRコードをかざして、電話番号入力して発券する手順です。シャルロッテシアターも発券機になってる模様。
ただしグローバルサイトのチケットにはまだ対応していないらしく、私は横の有人カウンターで発券してもらいました。

世宗文化会館の発券機。左右に10台以上ある。

会場内は必ずマスクを鼻上までつけること、飲食禁止のルールはありますが、発声は禁止されていないようで、以前ほどではないもののヒューヒュー歓声が飛びまくってました。規制退場なんてもちろんナシ。
今回一番びっくりしたのが、みんな並んで写真撮影するようになっていたこと。ロビーの撮影スポットやキャストボード前に列ができてました。ただし並んでるのは自分の顔も一緒に撮影したい方々のようで、自分の存在を消したいオタクは、横からスッと撮影してもOKな感じでした。無人の状態を撮影するのはかなり難しいですが。

交通機関について

7月に入り地下鉄やバスの深夜運行が再開していました。タクシーについては、観光客減少に伴い台数が減ったらしく、夜の争奪戦は以前より熾烈になっていました。カカオタクシーでも捕まらなくて、人が下りたタクシーにいかに早くたどり着けるかの競争でした。

⑦帰国

仁川空港までは行きと同じく一般空港鉄道を使いました。空港は思ったより人がいて、お馴染みの荷物検査前の行列もあり。ブランド店や免税店は開いてたけど、ほとんど商品なし。ちなみにオンライン免税店もほとんど品切れでした。

ガラガラの商品棚。ブランドによっては一通り揃っているところもあった。

出国後の搭乗フロアにあるフードコートやカフェは半分程度の営業。私はLCCターミナルを使用したのですが、カフェは一番奥のコーヒービーンのみが営業していて、アイスアメリカーノを求める韓国人が殺到していました。

⑧日本入国

着陸後、イミグレまでの間に検疫があります。事前に登録していたMySOSをチェックされ、問題なければスイスイ進むのですが、全部で3回ほどチェックポイントがあり、その間を延々歩かされます。荷物が多い人や子供連れ、お年寄りにはなかなか厳しい距離だと思います。私が利用した空港だけかと思っていたら、どの空港も似たような感じらしいです。ぜひ歩きやすい靴で。

以上、2年半ぶりの韓国旅行でした。
観劇についてはまた別に書きたいと思います。

東大門DDP前。観光客はまばら。

工事中の光化門広場。デモ隊もおらず。

ピョルマダン図書館。椅子と机は撤去されていた。

推しに思わず駆け寄った高速ターミナルenter6の1階。