衝動と情熱だけで生きている

主に観劇の記録。

防振双眼鏡と私①〜購入から初使用まで〜

防振双眼鏡の素晴らしさを皆様にお伝えしたくて、人生で初めてブログなるものをしたためます。

購入を検討している方の参考になれば幸いです。

 

1.検討

◾️前提:私のスペック

双眼鏡選びに当たり、重要なのはその用途とユーザーとの相性。なので、ご参考までに私のスペックをご紹介します。

  • 主戦場→主に劇場(ミュージカル多め)、たまにコンサート(アリーナクラス多め)。
  • 視力→裸眼で1.2〜+観劇の際はメガネ
  • 手の大きさ→平均より大きい方
  • 体力→人よりある方

視力が良かったこともあり、これまで双眼鏡の必要性をあまり感じたことがなく。何より、双眼鏡を覗いた時の「双眼鏡越しですよ!」っていう視野の狭さと見え方があまり好きじゃなくて、一応持ってるけどあまり使ってませんでした。

◾️欲しくなったきっかけ

推しが兵役に行った2017年。さて、ようやく貯金ができるかと思い始めた頃。

軽い気持ちで踏み込んだのは、そう、豊洲に広がる関東荒野。広大な沼地に足を踏み入れてしまったのです。

髑髏城の七人@IHIステージアラウンド東京

ステージアラウンドとは|TBSテレビ:IHI STAGE AROUND TOKYO

 

 このステージが非常に特殊で、客席を中心にぐるっと円形の舞台が囲んでて、客席が回転して場面転換していく仕組み。

舞台が円形なので、あまりに前の方だと目の前しか見えない。かつ傾斜がほとんど無いので、前の人の座高次第では4時間近く他人の後頭部を見せつけられることになる。

15列辺りでやっと全体が見えるけど、傾斜が甘くて座席間隔が狭いので、視界に人の頭が被りまくる。

後列だと多少見晴らしは良くなるけど、舞台からの距離間ある...役者さんの表情がわからん...

というわけで、後列で全体を見渡しつつ、たまにアップで役者さんの顔を拝む方法が無いものかと考えて、たどり着いたのが、双眼鏡。

(もっと早く気づいてればよかった)

 

◾️先人(ジャニヲタ様)の教え

 ネットを検索したら、出てくる出てくるメーカーさんや先人達の教え。

特に飽くなき探究心をお持ちのジャニヲタの皆様には、この場をお借りして心から御礼申し上げます。

  • ドームクラスなら12倍、帝劇クラスなら8〜12倍がお勧めらしい。
  • 倍率上がるほど大きく見えるけど、視野が狭くなり手ブレが大きくなるらしい。
  • 倍率だけじゃなく、有効径ってのが大事らしい。有効径が大きいほど視野が明るく広いらしい。

f:id:toto8796:20180219225249j:imageビクセン様のカタログより。

  • スペックが高いやつはその分高くて重いが、推しが良く見える感動には代え難いらしい
  • 防振双眼鏡最強(Blu-ray画質)

 

防振双眼鏡...

いろんな人のツイで目にしたことはあったけど、今まで気にしたことなかった。

Blu-ray画質って何や...気になる、気になりすぎる...でも1キロ弱あるやん...ダンベルかよ...てか双眼鏡で定価7万超えとかありえん...でも気になる...

 

◾️ターゲット選定

というわけで、この時点でターゲットを下記に絞る。

※この時点で価格が10万超のものは落選。

ビクセン アトレックⅡ HR8×42WP

先人の評価が高い。not防振。視野が明るくて広く、防振じゃなくても十分満足できるとの評。メーカー希望小売価格31000円

Vixen 双眼鏡 アトレックII HR8×42WP | ビクセン Vixen

ビクセン アトレックⅡ HR10×42WP

①の倍率違い。メーカー希望小売価格33000円。顔のアップだけじゃなくて全身も観たいという欲望を叶えるには、8倍と10倍どちらがよいのか。難点は重さ(705g)。

Vixen 双眼鏡 アトレックII HR10×42WP | ビクセン Vixen

ビクセン アテラ H12×30

    ビクセンが満を持してヲタク向けに発売した防振双眼鏡。メーカー希望小売価格68000円。高いけど、この倍率の防振では最軽量の480g。防振ボタンを押しっぱなしにしなくてもいいらしい。先行のcanonのデメリットを乗り越えてきたところに気概を感じる。

Vixen 双眼鏡 ATERA H12×30 | ビクセン Vixen

canon 10×30 IS Ⅱ

     言わずと知れた、ジャニヲタ界で最も支持されている防振双眼鏡。メーカー希望小売価格74000円。発売から時間が経っても売れ続けている王者には、きっと

選ばれる理由があるのだろう。

キヤノン:双眼鏡 BINOCULARS 10×30 IS II|概要

 

 

2.比較・購入

気になり出したら居ても立っても居られない性分の私、仕事の合間に走ってビッ◯カメラへ。

たまたま入ったこの店舗、有名な某有楽町店に負けるとも劣らない素晴らしいラインナップ!!!気になってた候補たちが全部お試し用に置いてある!!

そわそわする私にそっと近づいてくるその筋の匠っぽい店員氏。

「コンサート?アリーナクラス?ならこれだな」

指差された先には候補①ビクセンアトレックⅡ8倍のやつ。

「アリーナとか劇場なら8倍でいいよ、これ視野が広いから後ろで踊ってるJr.も見えるし」

なぜかいきなりのジャニヲタ認定。

店員氏、店の入り口のドアを開けて外を見ろと指示。

おお...駅前の横断歩道を渡る昼休みのサラリーマンたちの顔が鮮明に見える...!視野が広くて明るい!!もうこれでよくね?

でも一応10倍も試したい。

店員氏「10倍じゃ顔のアップしか見えないよ。まあ、それでいいっていう人も多いんだけどね」

②アトレックⅡ 10×42で店の外を見る。

おぅ...サラリーマンがなに食べにいくー?って話してる唇の動きまで分かる...!!

ただ、ずっしり重い。円筒型なので持ちやすくはあるけど、①の8倍と迷うなあ。

とりあえず他も見ながら考えるか。

そして防振コーナーへ。

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右端が③ビクセンアテラ、左端が④canon

まずは③から。
明るさはまずまずだけど、①②の方が明るかった。視野も①②の方が上。確かに視界は止まって見やすいけど、①②との違いがあんまりわからない...軽いのはいいけど、コスパ考えると①②かな...

続いて④canon

明るさは③より暗い。同じ10倍なら②でいいんじゃないだろか。

店員氏「それ、上のボタン押さないと防振にならないよ」

あ、まだ防振されてなかったのか。ぽちっ。

...あれ?

なんだこれ?

双眼鏡を覗いてる感じが、ない!!

まさに、視界が、Blu-ray画質!!!

サラリーマンのネクタイの柄までわかる!!

防振って、こういうことなのか!!!!

 

というわけで、買う前は色々悩んでいたものの、お試しの結果一発決定。

canon 10×30 ISⅡ

ヲタク界のエクスカリバーと呼びたい。

 

3.使用準備

◾️防振ボタン押しっぱなしバンド

このエクスカリバー、機能は素晴らしいんだけど、防振ボタンが上に付いてて、ボタン押してる間だけが防振になるという仕組み。

先人の教えに従い、セリアでお弁当箱用バンドを購入。

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これを

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 こうじゃ。

先人はボタンを確実に押し込むために、バンドの裏にくるみボタン的なものを仕込んでたけど、このバンドはミッキーが出っ張ってるので、このままでも大丈夫。

 

◾️エネループ

エクスカリバーは単3電池2本で防振機能を発揮するのだ。先人によると押しっぱなしで3-4時間持つらしい。

一公演で消耗しちゃうのはもったいないので、充電池買いました。

単3形 エネループ 4本付充電器セット K-KJ53MCC40 商品概要 | ニッケル水素電池&充電器 | Panasonic

 

これで準備は整った。 

 

4.いざ登城

いよいよ本番。豊洲のステアラへ。

 本日の席は29列のセンター席。

32列が最後列なので、かなりの後方席である。

舞台からの距離は、帝劇でいうと2階の中程より後方かな。

裸眼で見ると、これくらい。

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友情出演:テングー、大仏マト大、中

で、エクスカリバー越しだと、こう

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俳優さんの全身が入るくらいの倍率。後ろの俳優さんも入るくらいの視野の広さはある。

(ちなみに後日中列で見たときはバストアップ位の見え方でした)

まあ、倍率と視野は普通の双眼鏡でも同じでしょう。

大切なのは、

この視野の全てが、

爪の先から髪の毛の一本一本に至るまで、

全て!手に取るように見える!!!

 という点。

福士捨の足の爪、綺麗に切り揃えられてるな、とか。

天魔王さま、奥歯まで白くてなんか強そうだな、とか。

みう蘭兵衛さん、こめかみのピン緩んじゃってるよ!とか。

足元のバミリから奥の舞台のネジ止めまで、全部見える。そんなに大きく拡大されるわけじゃないのに、とにかく見えてる全てが鮮明。

あと、暗いところも良く見えるし、被写体の動きにも強い。(つまり冒頭の六欲天ダンスが最高of最高。そして仮面の奥の狂気の瞳までよく見えましたありがとうありがとう)

防振って何だ。神の領域か。

あ!そうそう、防振の凄さを思い知ったのは、笑って自分が大きく揺れても、視野がブレなかったこと。これは本当にすごい。

重さについては、2幕冒頭から地図を書き直すとこまでで腕の限界きたので、連続30分てとこかな?まあ一回腕下ろせば復活できる。幾多の試練を乗り越えてきたヲタなら、休み入れつつ一公演は全然耐えられるレベルだと思います。 

 

引きで舞台全体を見つつ、いざという時は防振で。まさに、1人ライブビューイングといっても過言ではない。

どこでも神席という先人の言葉を噛み締めた夜でした。

 

5.まとめ

・防振双眼鏡、最強。

・防振双眼鏡、もたらす価値を考えれば、プライスレス。

・もっと早く買えばよかったと後悔してるので、悩んでる人は今すぐ買うべき。

 

以上です。長々と失礼しました。

また他の箱で使って、気が向いたらレポートします!